Category Archives: 留学
Google Earth VRで世界の頭上から
新型コロナウイルスの感染拡大のため、海外旅行は我慢の日々が続いていますね。 そこで、Google Earth VRを使ってIsabelle/HOLで有名な街へ行ってみました。
初めての単著論文
初の単著論文がAPLASに受理されました。APLASとは毎年アジアで開催されるプログラミング言語に関する中堅学会です。1年程度かかった研究の成果が二重盲評価を経て受理されたので、ひと安心です。
2019年は無限の可能性に挑む
あけましておめでとうございます。 2018年は色々と辛い出来事が重なり研究が思うように進められませんでした。しかし、日本で死んでゆく女性や重病に苦しむ男性をみた後に欧州各地を周遊していたら、自信と意欲が湧きました。それを踏まえて、2019年はどう生きて行きたいか、何をしたいか書きます。
2018年1月-12月
2018年はあまりブログを書けませんでしたが、例年通り月ごとに一年を振り返ります。後で時間があれば写真を追加しますした。 1月 真夜中に実家近くの神社へ初詣に行くが、すでに行列が出来ていた。少し離れた隣町の神社まで歩き、そこで初詣をする。神酒を頂いた時に「未成年?」と聞かれたけれど、最近は30過ぎの男性に年齢確認する程厳しく取り締まっているのだろうか。多分、この時に風邪をひいてしまい寝正月となる。友人女性と会う予定も変更し家で実家で寝続ける日々。なんとかオーストリア帰国前に回復するも、念のため受付窓口でビジネスクラスへ変更し快適な空の旅を楽しむ。1月末頃から、冬学期のみの留学だった寮の友達がオーストリアを去り始める。
チェコ博士留学をはじめました
久しぶりの更新となってしまいましたが、この夏はイギリス、オーストリア、フランスでの学会に参加しつつ、拠点をオーストリアからチェコへ移しました。 そういう訳で、突然ですが、チェコ博士留学はじめました。
暑く忙しない夏
しばらく更新出来ませんでしたが、チェコ・オーストリア留学生活を過ごしています。今年(2018年)の夏は移動が続きます。先日までの予定だと、 オックスフォードとロンドンに夏学校と国際会議と旅行で三週間弱滞在。 オーストリアの田舎町へ一週間ほど国際会議で滞在。 南仏の田舎町に4日ほど国際会議で滞在。 ブタペストに一週間弱作業部会で滞在。 主な活動拠点をインスブルックからプラハへ変更。
オーストリア博士留学はじめました
もう二ヶ月以上前の話ですが、オーストリアのInnsbruckという小さな町で理系博士留学をはじめました。一応チェコでも博士留学をしているのですが、最初の一年はInnsbruckに頻繁に訪れるので、Innsbruck大学でも学生になるのが良いだろうという判断です。 前回のブログ記事で書いていた論文は受託されず、改善してから別の学会へ提出しました。 最近はブログを書く時間がないのですが、そこそこ元気に過ごしています。…最近は日本に帰ったりフランスに学会で行ったりで、ドイツ語の勉強をサボり気味なのですが。
また徹夜で論文執筆
2018年もあっという間に3月ですね。年明けに体調を崩して、寝正月を過ごしてからAustriaへ戻り、1月末の学会提出用の論文〆切に向けて働いていました。今回は機械学習を定理証明に応用したソフトウェアを作成し、それについての論文を書きました。 しかし、Dataの抽出に予想以上に手間取ってしまい、「あと2日しかないのに2日以上かかる計算が残っているから、今回の〆切には間に合わないな」と悟り諦めかけた時に、会議の座長から連絡がありました。
2017年1月-12月
今年はあまりブログの記事を書けなかったのですが、例年通り1年を一ヶ月毎に振り返ります。後で時間があれば写真を追加します。
Sydney発の片道航空券
2017年で海外就業一旦終わりで書いた通り、研究所都合で契約が延長されないことになったため、就職活動をしています。狙いどころは以下の通り。
Next page, please.
前回から続く。 今回の出張で一番悲しかったのは、パキスタンの男性研究者が査証を得られずに現地に訪れることができなかったことです。彼が書いた論文は採択され、学会を主催していたフランスの国立研究所が正式な紹介状を発行したのにも関わらず、フランス政府は彼に査証を発行しませんでした。
雇用整理の続き
8月に雇用整理の果てにという日記を書いてから3ヶ月近く経ってしまいました。この間にフランスや日本へ海外出張に行ったり、論文提出締切に追われたりと忙しくしていました。 先日、2度目の奨学金応募の結果が届きました。残念ながら、前回に続き今回も奨学金を得られませんでした。前回応募した後に規則変更があり、海外留学生は規則変更後一回までしか奨学金に応募できなくなりました。
留学先の意外に良かった点
ドイツ修士留学を終えてほぼ3年経ちます。留学先を選ぶときはさほど大事とは思わなかったけれど、今になって振り返ると良かった点を3つ挙げてみます。
2016年
昨日今日と2016年をどんな風に過ごしたいか考えました。 研究面では…
2015年1月-12月
2015年はあまりブログを書けなかったので、1月から12月までまとめます。
ドイツ留学を勧めないこれだけの理由(3)
ドイツ留学を勧めないこれだけの理由(2)を書いてから、もう1年近く経ってしまいましたが、つづきです。 一つ目の理由が「自分ではもう二度と挑戦しよう(できる)とは思わないから」で、二つ目は「何が起きても責任を取れないから」でした。3つ目の理由は一言ではうまく表現できないので、自分の経験を書いてみます。
ドイツ理系修士留学3学期目(計算工学)
ドイツに来て2回目の冬学期は以下の科目を履修しました。 Programming of Supercomputers (5 ECTS credits) Scientific Visualisation (4ECTS credits) Parallel Numerics (5 ECTS credits) Seminar Computational Finance (4 ECTS credits) たった18単位。この修士課程を設計した教授達に取っては一番簡単な学期にする予定だったと思います。
ドイツ理系修士留学2学期目(計算工学)
2011年の夏学期に取った科目は以下の6つ。DAADの奨学金が出たので授業料はかかりませんでした。 Parallel Programming (5 ECTS credits) Computational Fluid Dynamics Lab (10 ECTS credits) Numerical Programming 2 (8 ECTS credits) Introduction to Scientific Computing II (10 ECTS credits) Software Engineering for Engineers (5 ECTS credits) Algorithms for Scientific Computing (8 ECTS credits) 計算工学の修士課程なので、Numerical Programming 2、Introduction to Scientific … Continue reading
ドイツ理系修士留学(計算工学)
ドイツ留学で学んだ内容を学期毎にまとめて書いてみようと思います。。 留学先はバイエルン州のミュンヘン工科大学(TUM)です。工学、数学、自然科学などの分野で学士号を取得した学生対象の計算工学の修士課程に在籍しました。 原則2年間(4学期)の修士課程でしたが、結局2010年10月から2013年の9月までの3年間(6学期)在籍しました。
ドイツ理系修士留学1学期目(計算工学)
1学期目に取ったコースは以下の6科目。学費は半年間で登録料込みで542ユーロでした。
計算機科学で博士号取得のその後
同僚の一人が博士号を取得して、研究所を去りました。6−7年間を研究に費やしたそうです。20代の多くを費やした研究は人生の一大イベントだったと思いますが、無事に完了出来たそうで満ち足りた経験となったそう。
Open Day
上司達が勤めている大学でOpen Dayなるものが今月の上旬に開催されました。Open Dayとは日本で言うところのオープンキャンパスで、高校生の親子連れが大学にやって来て大学生や教員と話して、進路決定に役立てるという催し物です。
サラリーマンの学習時間
就職してからも勉強しています。理由はたくさんあるのですが、主に3つ。 近い将来にPhDに挑戦しようと思っているので、就学準備。 2016年以降の会社の存続があやしいので、転職準備。 他に楽しいことがないので、暇つぶし。 しかし、9時から17時までは会社の拘束時間なので、完全に自由に出来る時間はその前か後。つまり、平日は1日16時間しか自分の時間がありません。 真夜中から朝8時まで、8時間の睡眠を確保するとします。会社の近くに住んでいるので、かなり急げば、起床、シャワー、着替え、出社が9時までに完了します。一日のうちで残った自由時間は、17時から真夜中までの7時間。この時間の過ごし方は大抵3通り。
ドイツ留学を勧めないこれだけの理由(2)
ドイツ留学を勧めないこれだけの理由(1)の続きです。 ドイツ留学を勧めない二つ目の理由は「何が起きても責任を取れないから」です。 僕個人としては、仮に僕が勧めた留学先で何か良くないことが起きても、僕には何も責任はないように思いますが、そうは思わない人もいるようです。「良い部分だけを紹介して悪い部分は隠すのは無責任」、「一度勧めたからには、勧めたことに責任を持たないといけない」という考えの人々です。 ドイツは比較的安全な国なので、運が悪いか、無茶をしない限り大掛かりな犯罪に巻き込まれることは少ないです。とは言っても、毎年殺人事件はおこるし、レイプされる人達もいます。
ドイツ留学を勧めないこれだけの理由(1)
カネがないならドイツ留学の記事の最後に少し書いたのですが、このブログではドイツ留学を勧めている訳ではありません。 ドイツ学位留学を勧めないのには三つ理由があります。 一つ目の理由は「もう二度と挑戦しよう(できる)とは思わないから。」です。 ドイツで計算工学と計算機工学を学んだ三年間はとても実りの多い毎日でした。外国で出来たクラスメートや友達とパーティーしたり、長期休暇にヨーロッパ旅行に出かけたり。今でもよく、当時の写真を見て楽しかった思い出に浸っています。 たくさんのプログラミング技術を学んで、いくつもの課題に取り組みました。三年間必死に学んだら、オーストラリアでほぼ希望通りの仕事にも就けました。ドイツで学んだことの全てが、今の業務に生きている訳ではありません。結果的に無駄になってしまった部分もあります。それでも、あの三年間がなかったら、今のポジションを得ることは出来なかったと思います。 でも、どんなに自分の為になった三年間でも「もう一度やれるか?/やりたいか?」と聞かれると「もう二度と無理」の様な気がします。
技術立国日本?
ドイツに3年間留学し、オーストラリアで研究補助員として働き初めて思うことがあります。それは、英語圏やドイツ語圏と比べ、日本の技術水準は高くない、ということです。 留学するまでは、ここまで差があるとは思っていませんでした。むしろ、「理系なら日本から出ると技術水準が下がってしまうこともあるけれど、留学を通して技術以外に学ぶことが多い。」といった話を真に受けていました。 しかし、ドイツとオーストラリアで自分の専門を高めていくうちに見えて来たのは真逆の真実でした。
カネがないならドイツ留学
ドイツの学位留学にかかる授業料は基本的に0円です。 もちろん、例外はあります。ドイツにある私立の大学は、それなりの授業料を要求するそうです。公立大学でもMBAなどビジネスに特化した分野などでは授業料が発生することもあります。他にも、登録料のようなものが半年で5000円程度発生しますし、必須の健康保険が月一万円程度かかります。 でも、授業料は基本的に0円です。ドイツの納税者が授業料を肩代わりしているからです。
オーストラリアの修士号の意味
知り合いから聞いた話ですが、日本やドイツと比べると、オーストラリアでは修士号の持つ意味が違うようです。 日本やドイツの修士は学士と博士の中間です。「学部で培った基礎をもとに、修士で専門を深める」といった感じです。学士→修士→博士と進むにつれて専門を深めていきます。特別に優秀な学生の場合は、修士課程を飛ばして博士号取得のための研究を始めることもあります。しかし、2014年の現在において、ドイツではこれは一般的ではありません。 一方でオーストラリアにおける修士は、違う分野を知る為の機会と捉えられているようです。同じ専門に進むことが前提とされていません。
実は日系のIT産業すごいかも
日本のIT産業については良くない噂を聞いたことがあります。 以前読んだ「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」も舞台は小規模のIT企業でした。僕の友達も一人、IT企業に勤めて精神を病んでしまったようです。劣悪な労働環境は新3Kと名付けられ、「きつい、厳しい、帰れない」IT企業の現実を表しているとか。 産業構造が特異で、ITゼネコンと呼ばれる大企業が下請企業に勤めるデジタル土方という人達に仕事を丸投げするという話を聞きます。技術水準も低く、インドや中国に追い越されてしまったと言われますが、本当なのでしょうか。 僕自身は、日本のIT産業について詳しくないので分かりません。
セカ就に必要だったもの
2013年の海外就職活動で有用だったものをあげてみます。 cover letter (motivation letter) recommendation letter academic record master’s thesis resume
セカ就の結果
日本で「セカ就」という言葉が本当に流行っているのかは知りませんが、2013年は「セカ就」をしていました。 実際は大学の博士学生のポジションを探していたので、「海外大学院受験」といえるかもしれません。流行語を使いたかったので、あえて「セカ就」と書きました。 欧米オーストラリアでは、CSの博士学生の大半が給料か奨学金を貰いつつ大学や研究所のために研究します。なので、就職活動といっても大きな間違いではないと思います。 応募したのは4つのポジション。 スウェーデンの大学 ドイツの母校(M工科大学) オーストリアの大学 今いるオーストラリアの研究所